そらとぶへび

仕事・プライベートを通しての気づき、JavaやPHP、データベースやサーバの話などこつこつと書いていきます

CSV(Creating Shared Value/共有価値創造)とは何ぞや

もともと経営論云々というのは疎くて、あまり興味を持っていなかったけれど、
最近、CSV経営という概念を知って共感・感銘を受けたので、簡単にまとめてみます。
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CSV(Creating Shared Value/共有価値創造)とは

マイケル・ポーター教授の提唱するCSV(Creating Shared Value/共有価値創造)とは、単に「経済価値」のみを追求するのではなく、「社会価値」を生み出していこうとするソーシャルビジネス的な視点が含まれる概念となります。

ここでいう「社会的価値」とは、事業を通して社会問題、社会課題を解決することで、企業としての存在価値・競争力を高めていこうとする経営戦略です。

従来のCSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)がコンプライアンスや環境マネジメント、社会貢献活動など本業以外での活動を指していたことに対し、CSVでは本業、つまり事業そのものが社会的貢献につながることを目指しています。

どんな企業がCSVに取り組んでいるか

www.nestle.co.jp

例としてネスレはCreating Shared Value Teamを社内につくり、世界各地でCSVプロジェクトをつくり、積極的な取り組みが行われています。


www.jri.co.jp

上記の記事では、伊藤園ツムラ、エーピーカンパニーの3社を事例に挙げています。


いずれも、ただ調達価格だけで取引先を選ぶのではなく、お互いにパートナーとしてビジネスを育てていくというイメージです。
資源調達先の支援を通じて、品質向上や長期的なエンゲージメント効果があるのだそうです。

まとめ

企業が一時的な経済利益の最大化を主目的として活動した結果引き起こされる社会問題・環境問題が数えきれないほどにあります。
そのなかで、CSVの理念に基づいて事業に取り組む企業が増えていくことは、望ましいものだと感じています。